和もみ®(やわもみ)セラピストの万里です。
「もっと強くして」
お客様からそう言われたとき、
あなたはどんな気持ちになりますか?
「またか…ヘタなのかな…」
「強くしているつもりだけど…」
「技術が足りないのかな…」
そんな風に、悪い評価をもらったような、自分を否定されたような、
そんな気持ちになることもあるかもしれません。
(私は、ありました。)
そして、
「怒られないように、どうにかしなきゃ!」
と、焦ってしまうこともあるかも。
お客様に喜んでもらいたい。
満足して帰ってほしい。
「気持ち良かったー!」って言われたい!
その気持ちは、とてもよく分かります。
だからこそ、今日は、
「もっと強くして!」と言った、そのお客様側に立って考えてみませんか?
「もっと強く」の理由は?

「もっと強く」と言う背景には、いくつかの理由が考えられます。
①効いている感じがしないから
この場合は、
「やってほしいところとちょっと違う」
「どこを触っているのかよく分からない」
ということがあるかもしれません。
そんなときは、
・ポイントを捉えること
・強さよりも、身体で感じること
まずは、ここから見直してみる。
②強い方が効くと思っているから
「強く押された方がほぐれる」
「痛いくらいの方が効いている」
そんな風に思っているのかもしれません。
そんなときは、
・「力加減はいかがですか?」だけではなく、
感じていることを聞いてみる
・身体の状態を伝えたうえで、施術を提案してみる
お客様との関わり方を少しずつ変えてみるといいと思います。
■そして、もうひとつの理由

これも、あるんじゃないかな。
③今のつらさから逃れたいから
身体がつらい。
痛い。だるい。重い。
もう、、とにかく何とかしてほしいー><
そんな状態でサロンに来て、
「もっと強くしてください」と言っているのかもしれません。
「今すぐ、このつらさを何とかしたい」
と思うことがありますよね。
そして、ここがちょっと面白いところなんです。
人間には、
「身体が求めているもの」と「脳が欲しがるもの」が違う
ことがあります。
たとえば、
本当は身体を休ませた方がいいのに、夜更かししたくなる。
本当はもうお腹いっぱいなのに、甘いものが食べたくなる。
身体が疲れているのに、刺激の強いものを求めたくなる。
(心あたりあり過ぎる…)
それと同じように、
身体にとっては強すぎる刺激なのに、
「もっと強く押してほしい」と思うこともあるのです。
厳密に言うと、
「身体」と「脳」が別々に考えているわけではなくて。
脳の中でも、
「今すぐ欲しいもの」と
「身体全体にとって、長い目で見たときに良いもの」
の評価がズレることがある
ってことのようです。
■と言うことは…

「もっと強く押してほしい」というお客様の希望が、
必ずしも
「もっと強い刺激が必要」という意味とは限りません。
今のつらさから逃れたい。
このつらさを分かってほしい!
強い刺激で、今の感覚を分からなくしたい。
そんな気持ちが隠れているんじゃないかな~と想像してみる。
そう考えてみると、
「私の施術がダメだと言われた」
ではなく、
「この人は、今、とてもつらいんだな~」
と、少し見え方が変わってきませんか?
そう思えたら、
「どうしよう、もっと強くしなきゃ!」
と焦るよりも、
「どう触れたら、このつらさが楽に感じるかな?」
「どんな言葉で、寄り添ってあげられるかな?」
私は、これこそが『本当のセラピストの仕事』
なんじゃないかなと思っています。
あなたは、お客様とどう関わっていきたいですか?
