和もみ®(やわもみ)セラピストの万里です。
「もっと強くしてください」
施術をしていると、お客様からこう言われることがありますよね。
そんなとき、
「もっと強くしなきゃ」
と、力を入れていませんか?
求められたら強くしなきゃ!
強くしたら喜んでもられる!
しっかり押してほぐしたい!
そう思って、一生懸命施術をしているセラピストさんも多いと思います。
その気持ちは、私もよくわかります。
でも。
ここで一つだけ覚えておいてほしいことがあります。
それは、
お客様の「もっと強くしてほしい」という要望と、
お客様の身体が本当に必要としていることは、同じとは限らない。
ということです。
「もっと強く」という言葉の奥には、
「このつらさをどうにかしてほしい」
「もっと楽になりたい」
「ここに触れてほしい」
という気持ちがあるかもしれません。
だからこそ、セラピストがすることは、
ただ言われた通りに『強く』することではないのです。
お客様の要望を受け止めながら、
「今、この身体はどうなっているんだろう?」
と、身体の状態を感じてみる。
そして、
「もっと強くする」以外の方法で、
その身体に必要なことができないかを探してみる。
それも、セラピストの仕事なんじゃないかなと思っています。
「もっと強く」と言われたら…
では、実際に「もっと強く」と言われたとき、
手技ではどんなことができるのでしょうか?
「もっと強く」と言われたとき、まず試してほしいのが、
① 当てる面を狭くしてみる

当てる面を少し狭く(小さく・細く)することです。
指や手の広い面で触れていると、
「なんとなく触られている感じ」
「もう少しはっきりとした刺激がほしい」
と感じることがあります。
なので、力を増やすのではなく、狙うポイントを少し絞ってみる。
そうすると、
「もっと強く」が、「そこ!気持ちいい~」に変わります。
大切なのは、感じられる圧になっているか。なのです。
② 乗せる重さを増やして、もう1ミリ奥へ

もう一つ考えられるのが、
「強さが足りない」のではなく、「届いていない」
ということ。
力は入れているけど、お客様が「そこを押してほしい」
と思っているポイントまで、圧が届いていない。
そのため「もっと強く」と言われている可能性です。
このときに、指や腕に力を入れてしまうと、
セラピストの身体への負担が大きくなります。
そうではなく、
『身体の重さ』を使って奥に入っていく。
乗せる重さを少し(500g~1㎏くらい)増やしてみる。
乗せた重みで、ポイントに向かってもう1ミリ身体の中に入っていく。
そうすると、
「強く押している」という感覚はそれほどないのに、
お客様には、
「ちゃんと届いている」
「ポイントに効いている」
そう感じてもらえますよ。
③ ガチガチなら、いきなり奥を狙わない

そして、身体がガチガチに硬くなっている場合。
「もっと強く」と言われたからといって、
いきなり奥までグッと入ろうとしても、なかなかうまくいきません。
表面がガチガチになっていると、そもそも押しても入らない。
でも、お客様は早く奥のコリを押してほしいと思っている…
焦りますよね…><
でも!
焦ったところでどうにもなりません。
そんなときは、表面から一層ずつです!
まず、ガチガチの表面に触れて、さすったり動かしたりして緩んでくるのを待つ。
緩んでくると、少しずつ中の筋肉が感じられるようになります。
そこにまた触れて動かしたりゆらしたり。
少し緩んだらその奥へ。
一気に深く入ろうとするのではなく、少しずつ奥へ。
地層を一層ずつほぐしていく…
地層の中に硬いところを見つけたら、ほぐしていく…
そんな感じです。
最初は「ガチガチ」だったところが、
「少し柔らかくなって、動くようになった」
「さっきより奥が触れるようになった」
と感じられると思います。
そして、この方法には、こんなメリットがあります!
一層ずつほぐしているうちに、だんだんとお客様の感覚が戻ってくる。
無理に強く押さなくても、気持ち良く感じるようになりますよ。
ぜひ!試してみてほしい^^
もう一つ大切なこと

ここまで読んで、
「なるほど。じゃあ、この3つをやればいいんだ!」
と思うかもしれません。
でも、実はもう一つ、とても大切なことがあります。
それが、
『手の感覚』です!
今、自分の手はどこに触れているのか。
どのくらいの深さに触れているのか。
お客様の身体は、その圧をどう受け取っているのか。
さっきより少し緩んだのか。
今なら、もう一段奥に触れそうなのか。
こういうことを感じ取れなければ、
「面を狭くする」
「体重圧を増やす」
「一層ずつ触れる」
という方法も、うまく使い分けることができません。
だから、施術中に大切にしてほしいのが、
「身体を感じること」
そして、
「身体の変化を感じること」です。
■磨かなきゃいけないのは…

これは、今日意識したからといって、
すぐにできるようになるものではありません。
でも、毎回の施術で、
「今、どこに触れているんだろう?」
「さっきと比べて、何が変わったんだろう?」
と、自分の手で身体を感じる。
(感じようとしてみる)
その積み重ねで、少しずつかもしれませんが、必ず分かるようになります!
大丈夫^^
お客様の「もっと強く」の要望に寄り添いながら、身体の状態にも寄り添っていく。
それが、リラクゼーションセラピストの仕事なんだと思います。
だから、磨かなきゃいけないのは、
「強く押す技術」ではなくて、
「感じるところに触れる技術」
お客様から「もっと強く」と言われたときどうする?
良かったら試してみてくださいね^^
