和もみ®セラピストの万里です。
さて。今日は、
施術のやり方や手順にコツはあるの?どこから押したらいいか知りたい・・このような悩みをお持ちのセラピストさんへ。
お客様に合わせた施術をするコツは?と言う話しをしたいと思います。
施術のコツ【お客様に合わせるために】
先日、セラピストさんから質問が届きました。
脚のアロママッサージをするときに、だいたいは ①下向きから始まって②上向きにする。
と思うのですが足つぼを含めたいので、
①上向きから始めて②下向きをする。という順番でも問題はないですか?
どっちからやったほうが効果がありますか?
この質問を読んで、まず感じた疑問。
「問題はないですか?」の『問題』って、どんな問題なのかな?
「効果がありますか?」の『効果』って、どんな効果なのかな?
講座をしていても、こう言う施術のコツについてはよく聞かれます。
私からの答えは、こうです。
身体の仕組みと、されている施術の理論が合うようにしたらいいと思います。
え!?意地悪・・?
■施術には状態・理論・レベルが大切
きっと・・質問をくれた人は、もっと違う答えを期待していたと思います。
「問題ないですよ!」とか、
「こっちの方が効果的ですよ!」とかね。
その気持ちもすごく分かる・・
だから、意地悪してるんじゃないの。
施術を受ける人の状態も、あなたがやっている施術も理論も、知識や技術のレベルも、全く分からない状況で
問題ないですよ!
こっちの方が効果的です!
なんて言えません。
・・ごめんね。
そもそも・・こういう質問になると言うことは、まだまだ身体のことを分かっていないのだと思います。
身体のことを知れば知るほど、複雑で完璧であることに気づくはずです。
「これが正しいやり方だ!」なんて、とても恥ずかしくて言えません。
施術のコツとかの前に、もっと勉強しましょう!!
■施術に正解があると思ってる?
「ここは、こう押すといいよ」
そんな風に、施術のコツを先輩から教えられることがあると思います。
これを
『ここは、こう押すのが正しい』
と、変換してしまっているセラピストさんを度々見かけます。
教えられたようにお客様にやってみると、いい反応がもらえるときと、そうでないときがあって・・
『この押し方は、間違っているのかな?』
そんな風に、いつまでも施術に自信が持てなくて・・もっといいコツはあるんじゃないか・・悩んでいませんか?
先輩が言った、
「ここは、こう押すといいよ」
それは、その人が色々学んで、たくさん経験したことのほんの一部なのです。
それが全てでもないし、みんなに当てはまる正解でもないのです。
この仕事は、『一つの正解がある』と正解探しをしてしまうと、とても苦しくなります・・
施術のコツは、一つの正解を求めるのではなく、いろんなやり方があると知ることが大切です。
色んなやり方、手技を持っていたら、
「このお客様には、どんなやり方が合うかな?」
と、施術をしながら身体の状態をみて、アレンジしていくことが可能ですから。
一つの正解ではなく、いろんな正解を探しましょう。
■お客様に合わせた施術のコツは?
「ここは、こう押すといいよ」
これだと、当たるときもあれば、外れるときもあります。
できれば外したくない・・当たる確立を上げたいですよね?
そのためには、
- 身体の構造を学ぶ
- 9割以上が気持ちいいと感じる触れ方とポイントを学ぶ
- 身体の状態に合わせた、力加減の調整方法を学ぶ
お客様一人ひとりに合わせるために必要なことです。
これができたら、独立しても自信を持ってやっていけますね^^
その前に!
施術の基本とほぐれる仕組み、どうして「もっと強く」を言われるのか?など、セラピストの仕事の基本を学んでおくといいですよ!
基本についてはこちらでも書きました♪
お客様に合わせた施術のコツは、身体の知識、外さないポイント、状態に合わせた力加減を学ぶといいです。
そうすれば、一人ひとりに合わせた施術ができるようになりますよ。
■おわりに:お客様と理想的な付き合い
今日は、158回目と112回目のお客様が来てくれました。
それぞれ、9年、6年のお付き合いになります。
「年を重ねているはずなのに、以前よりも身体の調子がいい!」
「不調になっても、回復するのが早くなった!」
「今度、○○をやろうと思っているんですよ~」
そう言っていただけて、開業当初14年前に思い描いていた
『こんな風に、お客様とお付き合いしていけたらいいな~』
が、叶っていることを実感して嬉しさと共に、むかし先輩に言われた言葉を噛みしめていました。
「この仕事は、お客様の人生を変えてしまう仕事だからね!」
この言葉は、ずっと私の土台になっています。