和もみ®セラピストの万里です。
さて。今日は、
もみ返しについて書いてみたいと思います。
施術によってのもみ返しって身体に良いのだろうか?好転反応という人もいるけど本当?
このような疑問をお持ちのセラピストさんへ。
もみ返しって、良いの?悪いの?
この記事を書いている私は、強もみができない、指が痛いセラピストさん向けの講座をはじめて5年、300人以上の手技の見直しをしてきました。
このような経験を基に、もみ返しが身体に良いか?悪いか?について書きます。
先日、もみ返しについてどう思うかと聞かれました。
その方は、大手のリラクゼーションサロンに10年以上お勤めしていて会社からの指導は、
「もみ返しは、好転反応だからいいこと」
「安静にしていれば、問題ない」
そんな風に、お客様に説明して対応しているとのことでした。
私の考えは、ちょっと違って
- もみ返しは、できる限り起こらない方がいい
- 起こらないように調整していくのがセラピスト
- もみ返しと好転反応は違うもの
そう考えます。
もみ返しは、施術後少し経ってから起こるもので、強すぎた部分に筋肉痛のような症状が出ることが多いです。
好転反応は、施術中から出てくる症状で、けだるさや眠気、眠っていた感情があふれてくると言ったものです。
もし施術直後に、痛みが出てしまった場合は相当やり過ぎ。
打撲させてしまったかもしれませんね・・
■お客様の「気持ちいい」に合わせたら、もみ返しになるかも!
実は、私も過去にお客様を、もみ返しにさせてしまったことがあります。
このお客様の身体のこの部分には、前回のやり方ではもみ返しになってしまうのか・・じゃあ、今回はこうしよう!
そうやって調整して施術をしています。
そのためには少なくても、そのお客様の筋肉の感触、自分がどれくらいの圧でどうアプローチしたのかを覚えていないと。
調整ができません。
お客様が言う「気持ちいい」は、あくまでも目安です。
これぐらいの圧加減だと、「気持ちいい」感じる身体の状態なんだな。
これぐらいだと「もっと押してほしい」と言うことは、慢性化している状態だな~
そんな風に身体の状態を把握するために、お客様の身体の感覚を聞いているのです。
お客様に「気持ちいい」と言ってもらえるように調整してしまうと・・もみ返しになる可能性が高いので危険です!
知らずに、もみ返しにさせてしまうかも・・
とくに身体が凝り固まっている人は、身体の感覚と頭の思考とにズレがある人が多いので要注意です。
お客様の身体の状態を手で感じ取り、ほぐれるために必要なアプローチができていますか?
自分の施術の作用と身体がほぐれる仕組みを理解して、お客様に伝えられていますか?
ほぐれてきた!身体が変わってきた!そうお客様に実感させられていますか?
それができなければ、いつまでもお客様に言われるまま。
強もみ施術のままです。
あなたの施術で、お客様の身体がどんどん壊れていく・・
自分の身体も傷んでいく・・
それでいいの?
■この圧もいいね!眠くなっちゃう
先月から個別レッスン5回をスタートしたセラピストさんも、お勤めのサロンで少しずつ和もみ®を取り入れています。
この前、強もみ希望のスタッフに肩と背中の練習を付き合って頂きました。
はじめは、「うーん、、足らないかなー。」と言われたのですが、
『気持ちいいくらいが緩みやすいですよ~!身体の感じどんな感じですか?』
勇気を出して言ってみました。そしたら、
「気持ちいいからもっと押してほしい(笑)」
と言われてしまいました。
でもそのまま続けていたら10分したとき、
「この圧もいいね!眠くなっちゃう」と言ってくれたのです!
手に力が入らないことを意識していたら、コリが分かりやすくなってきて、
硬そうな・辛そうな所を緩んだらいいなぁ~♪という想いで施術しました。
強もみ希望のスタッフさんでしたが、笑顔で「ありがとう!」と言われたことが嬉しかったです(^^)
Yさんより
セラピストYさんも、相手に伝えるための練習、指の感覚を磨く練習、変化を実感してもらう練習をしています。
個別レッスンで、施術や会話のやり方を学び、現場に戻って練習と実践。
やってみて感じた疑問を、また個別レッスンで学んでいく・・
劇的な変化は感じられないかもしれませんが、確実に一歩一歩前に進んで行くにはこの方法がベストです。
半年後、一年後、振り返ってみると
「かなり成長したね^^」
と自信がつき、余計な不安がなくなり、自分の軸がしっかりしてきたり。
Yさんのこれからが、とっても楽しみです!
■もみ返しになりにくいほぐし方
最近のYouTubeにも、身体の状態に合わせたほぐし方を解説しながらやっている動画をアップしました。
よかったら参考にしてみてください!
やり方は動画でも伝えられますが、感覚までは伝えられないので・・
ぜひ!リアル講座に学びに来てくださいね^^
■おわりに:お腹か硬いと頭も固い?
先日のセラピストスキルアップ講座では、お腹の施術をやりました。
お勤めのサロンによっては、お腹の施術をしないところもあるようで、皆さんはじめての感覚を楽しんでいました。
お客様の内臓の位置を把握するために、自分のお腹や他のセラピストさんのお腹を触り合いッこして練習をしました。
そこでもお伝えしたのですが、
今、私が読んでいる本に、「お腹が硬い人は頭も固くなる」と書いてありました。
頭が固い、つまり頑固な人、人の話に耳を傾けない人と言う意味で
お腹、腸を緩めてあげると頑固さがなくなっていくと。
そう言われてみると・・強もみ好きで、セラピストの話を聞かないお客様もお腹が硬いかも。
緩めてあげたら、こちらの話も聞いてもらいやすくなるかもしれませんね^^
1月は、和もみの基礎講座と実践講座も予定しています。
指が痛い、腰のつらさを感じているセラピストさんは、自分の身体への負担を減らしませんか?
お客様の身体に合わせた施術で、自信を持ってお客様と向き合っていきませんか?
言われるままの強もみ施術で、いつまでお客様の身体を壊し続けますか?