和もみ(やわもみ)セラピストの万里です。
今日は、セラピストにとって手技のことではない“それ以外の大事なこと”についてお話させてください。
セラピストに大切なのは手技だけじゃない!『それ以外』で差別化しよう!

私たちセラピストは、どうしても「手技の上達」に意識がいきがちです。
でも実は、お客様の満足度を大きく左右するのは「それ以外の部分」にあることも多いのです。
例えば・・
- タオルのかけ方、引っ張っていませんか?
- 身体に触れるとき・離すとき、ザツになっていませんか?
- 力加減の確認が「マッサージチェアと同じ」になっていませんか?
こうした一つひとつの所作や声かけは、受け手にとっては“無意識に感じる安心感”に直結します。
どんなに手技がうまくても、ここが雑だと
「なんか落ち着かなかったな~」
「力加減は良かったけど、心地よさが感じられなかった・・」
と感じさせてしまうこともあるのです。
私が伝えている「和もみ®」では、こうした“触れる前の気配り”や“触れた後の余韻”も、とても大切にしています。
施術は、「する」ではなく「関わり」だから。
ただほぐすだけではなく、”どう関わるか”で、深い安心感と信頼が生まれるのです。
あなたの施術は、どんな関わり方になっていますか?
このメルマガが、少し立ち止まって自分の施術を見直すきっかけになったら嬉しいです。
もう少し具体的に話していきますね。
■大切なこと♪タオルのかけ方

しわを伸ばそうとして、ピッと部分的に引っ張ってしまう。
これ、セラピストさんの施術を見ていると、ほとんどの人が無意識にやっています。
でも、身体の上でタオルを引っ張られると、お客様は意外と気になるものです。
タオルをかけるときは、身体の丸みにそわせて、やさしく“乗せる”ように。
しわが気になるときは、引っ張らずにふわっとかけ直してみてください。
こうすることで、タオル越しでもやさしさが伝わり、
お客様の緊張もほどけやすくなります。
身体のゆるみも早くなりますよ。
■大切なこと♪身体に触れるとき、離すとき

いきなり触れたり、何となく手を離したり・・
それが無意識のクセになっていると、「大切に扱われていない」と感じさせてしまうことも。
だからこそ、ファーストタッチは特に丁寧に。
お客様の身体の上で一呼吸おいて、そっと触れる。
そして、施術が終わるときも、手を離す瞬間まで、お客様の感覚を意識してみてください。
この「始まり」から「終わり」までの途切れない意識が、お客様に安心感や信頼になります。
■大切なこと♪力加減の確認の声かけ

「力加減いかがですか?」と聞くのが習慣になっていませんか?
もちろん確認は大切ですが、この聞き方だと、
「大丈夫です」「もっと強く」と、お客様が判断することになります。
それでは、まるでマッサージチェアと同じように、「自分で加減を調整する」感覚になってしまいますよね。
セラピストとして大切なのは、強さを決めてもらうことではなく、
お客様の感覚を引き出して、”身体の変化に気づいてもらうこと”です。
たとえば・・
「ここ、どんな感じがしていますか?」
「ここ固いですけど、痛くないですか?」
といった問いかけなら、今の身体の感覚に意識が向きやすくなります。
すると、
「さっきより軽くなってきたかも」
「温かくなってきました」
というように、お客様自身が“変化”を感じてくれるんです。
それが、信頼や満足度、リピートにつながっていきます。
■手技はあくまで“きっかけ”

和もみ®では、施術を「する」ことが目的ではありません。
本当の目的は、お客様が自分の身体に興味や関心を持つこと。
「あ、こうなってたんだ」「ちょっと変わったかも」と気づくこと。
その“気づき”が、意識や考え方を変え、
やがて日常の行動までも変えていきます。
和もみ®セラピストは、その変化の入り口に寄り添い、そっと後押しする存在。
手技はそのための一つの手段です。
だからこそ、手技だけではなく、
お客様との向き合い方や、自分のあり方にも目を向けていきませんか?
和もみ®講座では、技術だけでなく、
セラピストとして大切にしたい“心の土台”も一緒に育てていきます。
一緒に、変化を後押しできるセラピストを目指しましょう。