「私が治す!」そう思っていたあの頃

和もみ®(やわもみ)セラピストの万里です。

今日は雨予報ですね…
気温も下がっていますので、体調崩さないように気を付けないと…ですね。

先日、4回目ご来店くださったお客様が、施術後にこんな風に言ってくれました。

温泉に入ったみたい~
体の芯がまだぽかぽかしてます。

余計な力が抜けてリラックスしていながら、やる気も満ちている感じ。

他のところに行くと、刺激が強すぎて終わったときにダルくなってしまうんだけど
まりさんのオイルマッサージは、そうならないから、すごくいいんですよね!

受けてくださったのは、全身のオイルマッサージ。
よもぎ蒸しや温めるようなことをしていないのに、『温泉に入ったみたい』って感覚は面白いですよね。

そして、『リラックスしていながら、やる気も満ちている』これも、なかなかない感覚かもしれませんね。

でも、これ。
和もみの特徴であって、お客様からよく言われることなのです。

私自身が、ほぐされ過ぎると返ってだるくなってしまうので、このお客様の気持ちがよくわかります。

『ふわっ~と脱力するけど、緩みすぎない』
これ。いいですよね^^

「私が治す!」そう思っていたあの頃

私が強もみに違和感を感じてから、改めて学び直した技術があります。
今の和もみの原点になっているものです。

「こんなにやさしい施術で本当に身体が変わるんだ…」
自分自身の肩こりや不調が楽になっていくのを体感して、これは本物だと確信しました。

この技術があれば、独立してもやっていける!

そう思い、29歳でサロンを開業。
「私が治す!」そんな想いでやっていく中で、あるとても大事なことに気づくのです。

今日は、そんな話をしてみようと思います。

「私が治してあげる!」

今でこそ、セラピストは『治す人』じゃないよ。
『導く人』ですよ。と伝えている私ですが、

実は、開業当時は…

「私が治してあげる!」
「私の技術なら、きっと良くしてあげられる!」

そんな風に思っていました。

治療系の技術を学び、国家資格ではないけれど、
本当にすごい技術と知識があれば、どんな症状でも良くなると信じて、29歳でサロンを開業。

自信と使命感を持って施術をしていました。

五十肩や腰痛、ギックリ腰、坐骨神経痛、膝痛、捻挫、頭痛、生理痛、胃腸の不調など
様々な症状に対応していて、とても喜ばれていました。

そんな中、ある出来事がありました。

股関節の痛みに長年悩まされていた友人のことです。
「良くなりたい!」という本人の想いもあったので、私は週に1回のペースで、4か月間、施術を続けました。

毎回、施術のあとは「動きやすくなった」「痛みが軽くなった」と言ってくれていたんです。

でも、結局、痛みは根本からは良くなりませんでした。

「治る人」と「治らない人」の違いは

「こんな足、取り換えたい…」

あるとき、その友人が言ったんです。

「もうこんな足、取り換えたい…子どもの頃からだしね…」と。
それはまるで、自分の体のことなのに、どこか他人事のような、あきらめのような言葉でした。

私はそのとき、ハッとしたのです。

あぁ、
これは私がどうこうできる問題じゃないんだ。

どんなにこちらが本気で向き合っても、その人自身が自分の身体と向き合わなければ、変化は一時的なものにしかならない。

「治る人」と「治らない人」の違いは、技術ではなく、その人の『あり方』なんだ。

そう気づいた瞬間でした。

この経験は、のちに「和もみ®」の考え方の土台になっていきます。

セラピストが『治してあげる』のではなく、
お客様自身が『自分の身体と向き合い、気づき、変わっていく』そのためのきっかけをつくり導いていく存在。

私は、そんなセラピストでありたい。
そして、そんなセラピストを増やしたい。

そんな想いで和もみ®を伝え続けています。

先日、『和もみができるまでストーリー』の撮影をしました。
本日金曜日に、YouTube和もみチャンネルで公開されますので、よかったら見てみてくださいね^^

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